創立にあたって

 わたしたちの生活は、日々高度に発展する科学技術により進歩し、向上していると叫ばれています。ですが、その一方で環境破壊や人心の荒廃、そして災害に伴い二次的に発生する人災や、科学技術に依存し過ぎたことからくる弊害が拡大しているという事実もあります。

 我が国においては、バブル経済が崩壊した1990年代以降、科学技術の発展と金融システムの複雑化に基づいた経済成長に疑問を投げかける人々が少しずつ現れてきました。

 そして度重なる金融恐慌や阪神・東日本・熊本・北海道等の地震や愛媛・岡山・広島を襲った水害、台風や猛暑による全国的な被害、テロリズムなどを通じ、「わたしたちは、これまでの生き方で果たして良いのか?」という思いを多くの人々が持つようになってきています。

 当団体のメンバーも、それぞれがそのような思いの中、琉球大学の名誉教授である比嘉照夫先生が提唱するEM(有用微生物群)を活用した、自然と地球にやさしい生き方を学び、様々な場面でEMを活用してきました。

 今般、そうした活動を行うコミュニティをより強固にし、多くの市民に対してより良い生活を営んでいただけるよう、農業・生活・福祉をキーワードとした活動を行うための団体を結成することといたしました。